近年、睡眠呼吸障害が頻脈、高血圧、糖尿病、動脈硬化といった生活習慣病と密接に
関わっており、放置しておくと心筋梗塞や脳卒中を引き起こすことがわかっています。
そして、「睡眠呼吸障害~頻脈、高血圧、糖尿病、動脈硬化~心筋梗塞・脳卒中」という
ドミノ倒しのような連鎖が起きやすいのが、運動不足・過食・睡眠不足に陥りがちな多忙な現代人です。
そうした方々の健康回復・増進に寄与すべく、法人開設より培ってきた実績と経験を活かし、
“より良い医療”を“より良いサービス”でご提供します。
医療法人みなとみらい 理事長
横浜市立大学大学院医学研究科 客員教授
医学博士
日本糖尿病学会(専門医、研修指導医)
日本睡眠学会
日本内分泌学会
日本肥満学会
日本病態栄養学会(評議員)、日本内科学会(認定医)
米国糖尿病学会(American Diabetes Association)Professional Section Member
「40代から『最高の睡眠』をとる方法」 三笠書房
「血糖値は食べて下げる寝て下げる」 アスコム出版
「45歳からは眠り方を変えなさい - 闘うビジネスマンの脳と体を最高レベルにする方法」 文響社
「あなたの健康寿命は『食』で決まる」(ロバート・K・マレー博士 共著) 現代書林
1997年、金沢文庫に最初のクリニックを開院以来、
逗子、浦舟、藤沢、みなとみらい、辻堂と、
神奈川県内に拠点を広げてきました。
2015年、東京初のクリニックを新宿に、
2019年には銀座に開院いたしました。
全9院のネットワークを活かしながら、
地域密着の医療貢献を目指しています。
医療法人みなとみらいでは、よりよい医療サービスを提供するため、つねに患者さんひとりひとりのニーズに合わせた医療を実践しています。
早くから糖尿病や生活習慣病と睡眠の関係に着目し、睡眠時無呼吸症候群の研究・治療に力を入れてきました。
これを放置しておくと、寝ている間に酸欠状態となり、脈拍が上がり、血圧も上昇します。この状態が数年続けば血糖値が上昇し、やがて糖尿病に至るおそれがあります。
糖尿病になると、動脈硬化、そして心筋梗塞や脳卒中のリスクが大幅に高まることが知られています。
私たちは、蓄積された最新のデータと経験にもとづき、睡眠時無呼吸症候群と糖尿病をはじめとする生活習慣病との関連性を提示し、双方の状態を把握しながら患者さんに応じた治療方針を提案します。
また甲状腺疾患についても、みなとみらいクリニックにおいて日本甲状腺学会より専門施設としての認定を受けており、エコー検査をはじめ、細胞検査も実施し悪性病変の診断まで行います。専門的な医療環境をととのえたまちのクリニックとして、患者さんの身近な存在であり続けます。
医療法人みなとみらいグループでは、治療を継続していく上での悩み、不安、疑問、日常のケアなど、療養上の困難に対し、医師、臨床検査技師、管理栄養士、看護師、事務職員が連携し「チーム医療」で患者さまをサポートします。
2008年5月に行われた、第51回日本糖尿病学会年次学術集会において、田中俊一が世話人をつとめる研究グループ(JEDAS*)が演題発表を行いました。
この研究は、国内の2 型糖尿病患者を対象に、糖尿病と睡眠時無呼吸症候群の関係を調べたもので、有病率の推定、原因はどちらにあるのか、治療を行うと糖尿病はよくなるのか…などを考察。
全国の大学病院や糖尿病医療機関と連携して1,000 例近いデータをもとに行われた臨床研究でした。
糖尿病と睡眠時無呼吸症候群の合併については、アメリカの論文報告などから関連が深いとされてきましたが、日本人を対象とした調査報告は、このJEDAS Studyが国内初となりました。
その後、国際糖尿病連合(IDF)でも、両者の関連が深いことが発表されています。
JEDASの研究結果から、国内における2 型糖尿病患者は、太っている、痩せているなどの体型に関係なく、約3分の1が睡眠時無呼吸症候群を合併していることが明らかになりました。
* Japanese Epidemiology DM and SAS
睡眠時無呼吸症候群は潜在患者が多く、合併症の併発率の高さなどによる社会的コスト・リスクも決して小さくありません。
一方、その診断に必要な睡眠時ポリグラフ検査(PSG)には多数のセンサを装着して睡眠する1泊の入院が必要であるため、対応可能な病院は限られています。
このため現状では、睡眠時無呼吸症候群患者の発見と治療は充分とはいえない状況です。
私たちはこの状況に対処すべく、音声病態分析技術を持つPST 株式会社と恊働で、音響信号情報を活用した睡眠障害の検査手法について検討。
睡眠中の呼吸音(いびき・気流音)を解析することで、睡眠時無呼吸症候群の診断を容易にする支援技術研究を進めてきました。
その結果、PSGで測定される睡眠時の呼吸音と、無呼吸状態の呼吸音では音質の違いがあることが判明。
PSGで必要とされる多数のセンサの一部をマイクで代替できる可能性があることがわかってきました。
この先、睡眠時無呼吸症候群の検査入院が必要かどうかの判断が、たとえばスマートフォンなどの一般機器で収集した音声を解析することで可能になり、早期発見にも役立てることができるかもしれません。
平成26年神奈川県未病産業の創出に係るモデル事業(平成26年11月5日採択)
平成27年神奈川県未病産業の創出に係るモデル事業(平成27年10月14日採択)